「振り返り」で脳を整える方法

「振り返り」で脳を整える方法

「振り返り」や「日記を書くこと」が、脳に良い影響を与えるということは知られてきていますが、実際 “どのようにやったら良いのか分からないという方もいるでしょう。
 
そこで今回は、毎日の振り返りにおすすめの「質問」をお伝えします。私たちの脳は「質問」をすると自動的に答えを探し出すような仕組みがあるので、質問に答えるだけという方法で振り返ることで、簡単に毎日の振り返りができるようになります。
 
今回は4つの質問をお伝えします。
 
まず一つ目の質問は「今日は何がありましたか?」。つまり、今日あった「事実」を書き出しましょう。もし1日中外出していない時でも、1日を丁寧に振り返れば何かはしていたはずです。例えば「テレビニュースを見ていて、○○に衝撃を受けた」のであれば、その衝撃を受けた「テレビ番組の名前」を書いて、『○○を見た』と書けば良いのです。そのほか、「お昼に食べた冷やし中華が美味しかったな」と思い出したら、『昼飯は妻の作った冷やし中華を食べた』といった具合にシンプルに書き出せば良いだけです。
 
次の質問は、一つ目の質問から続きます。その「事実」によって「何に気づいたか」を書いていきます。つまり質問は「今日あったことから気づいたことはありますか?」となります。ここでいう「気づき」とは小さなことで大丈夫です。例えば「○○を見た事実」から気づいたのは、「日本は平和が長い」ということだったり、「妻の作った料理が美味かった事実」から気づいたのは、「妻に感謝しているが、言葉にはあまりしていない」とか。最初に書いた「事実」をしっかり思い浮かべて、そこから自分は何を思ったのか?をじっくり振り返ることで気づきにつながります。
 
そして3つ目の質問は「教訓」です。この質問も、一つ目二つ目から続くものになります。つまり、「それらから得たことはなんですか?」という質問です。例えば「日本は平和だな」という気づきがあったら、「孫世代にも、平和の大切さを伝えていく必要がある」とか、普段「一連」で考えていることを、質問毎に細かく短く書いていくようなイメージです。もう一つの妻の料理の例で言うと、「ついつい忘れてしまう日常のありがたさ」と言う教訓を書いても良いでしょう。
 
そして最後の質問は、「これからやること」です。つまり「宣言」であり「行動」です。質問は「それらのことからあなたは次なにをやりますか?」です。例えば、「子供と毎日メッセージをやりとりするようにする」でも良いですし、「1日1回は必ず妻に「ありがとう」を言う」でも良いです。
 
最後の質問の大事なポイントは、「簡単にできる行動」を書くようにすることです。ここで「がんばらないとできない行動」を書いてしまうと、次の日に書いたときに「あれ・・・できていないな」と落ち込んでしまったりして、振り返りへのモチベーションが下がってしまい、結果挫折してしまいます。ですから「ちょっと意識すればできること」は何かを自分に問うてから行動を書きましょう。
 
また、1、2の質問の答えがスラスラ出てくる自信がない方は、『3つ書き出す』などと、最初から「数」を決めておくのも書きやすいポイントです。その場合の質問は「今日は何がありましたか? 印象的だったことを3つ挙げてください」という感じです。
 
また、振り返りの習慣をつけるにあたり重要なコツは、「振り返る時間と場所を決める」ことです。例えば、お風呂上がりの21時に書斎でノートを広げるなど、具体的に「時間と場所を決める」ことが継続のコツになります。
 
ぜひ続けられるコツも一緒に毎日の振り返り習慣を身につけてください。きっと毎日の充実度が変わってくると思います。
 
次回はまた違う「振り返りの方法」をお伝えしますね。それでは健康で幸せな毎日を過ごしていきましょう。