40代ですでに問題発生!脳を健康に保つ「デジタルデトックス」

こんにちは。健康オタクの佐藤まちこです。今回お届するのは、コロナ禍の今、大人が自覚なく陥っている「デジタル依存」についてになります。

そもそも「デジタル依存」とは?

「デジタル依存」、あるいは「ゲーム依存」という言葉を聞いたことはありますか? 2018年6月、「ゲーム依存=ゲーム障害」がWHO(世界保険機構)で国際疾病分類(ICD-11)に加わることが発表され、2019年に採択されました。つまり、「デジタル依存」は日本だけでなく、今や世界的に問題になっております。「ゲーム」に限らず、ネットやスマホへの依存が脳機能に影響を及ぼすという研究結果が続々と出ています。

特に新型コロナウィルスの影響で外出が減ったり、リモートワークになったりという環境変化の中で、デジタル依存の環境が整ってしまっていることで、自覚なくデジタル依存になってしまっている方が多いようです。

デジタル依存の状態になると、「心と体」の両方に悪影響を及ぼします。それはつまり「脳」への悪影響があるということです。生活面で起こる悪影響を見ていくと・・・

  • 感情をコントロールできない
  • 意欲が低下する
  • 自己中心的になる
  • 思考能力が低下する
  • 攻撃的になる
  • うつ病などの原因になる

などが起こってきます。これらの症状、見たことはありませんか? デジタル依存によって起こることは「認知症の症状」とも似ています。つまり、デジタル依存によって「脳機能の低下」が起こっているということになります。

このようなことになってしまう原因は、デジタルデバイスを使いすぎると「脳過労(オーバーフロー脳)」状態に陥るからです。これは若い世代でも起こる現象です。

脳神経科学の専門家によると、スマホなどの液晶画面には光や色などの情報量が多いため、脳に大きな負担がかかるそうです。実際に「目の疲れ」を自覚されている方も増えていますよね。

あなたの「脳」は疲労していませんか? 「脳の疲労」から「全身の健康」につながっていきます。今一度しっかり振り返ってみましょう。

まずは簡単なチェックで確認する

「デジタル依存」にはいくつかのチェック方法がありますが、今回は簡単な3つの質問を作りました。以下の質問にお答えください。

  1. デジタル機器を使う際、意図していた時間より長く機器を使うことはありますか?
  2. 日没以降の時間帯で「2時間以上」ネットやパソコンを触っていますか?
  3. 時間があくと「つい、スマホ」を持ってしまいますか?

すべて「〇」だった方は、すでにデジタル依存に陥っている可能性「大」なので、無自覚であっても以下の記事にあることを実践してみましょう。

また、ひとつでも「〇」がある方は要注意です。この質問の最後にある「時間があくと、ついスマホを持ってしまう」という質問に対して「完全にノー」と言えるくらいであえれば大丈夫ですが、多くの現代人は「なんとなくスマホを持ってしまう」方が多いようです。

ゲームやネットを目的とするわけでなくとも「仕事のメールも携帯でチェックする」方も多くいらっしゃると思うので、どうしても「つい手にとってしまう生活」になりがちですよね。

この「デジタル依存」になってしまうと、体の不調も増えてきます。例えば・・・

  • 睡眠不足(寝ているけど眠りが浅いという睡眠障害も含む)
  • 眼精疲労による視力の低下
  • 慢性的な頭痛
  • 肩こりや吐き気など
  • 体力の低下 

などなど、書き出すとちょっと怖いくらいの影響があります。

目の疲れや肩こりなどは慢性化してしまい、「不調に慣れてしまっている」方も多く見られますが、鈍化するほど悪化していくのが健康ですから、自分の体の調子はきちんと観察しましょう。

お伝えした症状にあてはまる方はもちろん改善するようにしてもらいたいのですが、実際に怖いのは、「デジタル依存」になっている多くは「自覚がない」こと。

今はスマホを見ていた時間を計測できる機能やアプリなどもあるので、自分が客観的に「どのくらいの時間スマホを使っているのか」を測ってみるのもよいと思います。

とはいえ、わたしたちの仕事や生活に「ネット」や「デジタル」は欠かせないものでもあります。ベーシックとなりつつあるデジタル環境とどう付き合っていけばよいのか、どうやって脳の健康を保っていけばよいのかを今回はお伝えします。

40代ですでに問題発生!脳を健康に保つ「デジタルデトックス」

早速実践! 〜脳機能を整える2つのコツ~

デジタル依存を治すこと。実はこのことは簡単ではありません。でも、やれば必ず脳疲労は軽減し、将来の健康リスクを減らせます。それでは早速「実践のコツ」をお伝えします。

ポイントは2つ。

  1. 「デジタル以外の楽しみ」を見つけること。
  2. 「使う時間」を決めることです。

「デジタル以外の楽しみ」を見つけるというのは、読書などでも良いのですが、「動きを伴う趣味」であると尚オススメです。

例えばペットを飼うこともオススメのひとつ。世話をするのは少し大変だったりしますが、やはりかわいい姿には癒されます。ペットや子供などを無邪気に「かわいい」と思うのは、とても脳に良い感情です。

あとは散歩に行ったり、運動の趣味を持ついうのも、身体の機能面にも良いので一石二鳥です。身体を動かすことで、「いつも使っていない脳の部分」を動かすことができます。

以前、このコラムでも「散歩」をオススメしましたが、ポイントは運動の強度よりも「外に出る=風を感じる。音を聞くなどなど」など「いつもと違う感覚」を感じることです。身体と心に負担がない「動く習慣」を習慣にして、デバイスから離れる時間をとりましょう。

そして2番目のコツは「デジタル機器を使う時間」を決めること。これは単純なことなのですが、意外と守れないのが人の脳です。だからこそ脳機能を正常にすることにも効果的な方法なのです。

例えば、「今日はスマホもパソコンも触らない」というマイルールを設けて、デジタル機器をしまってしまうとか。夜になったらもう見ないように、離れた部屋に置いた充電器に繋いでしまうとか。物理的に「距離を離す」のは効果的です。あとは「電話とメール以外の機能は使わない」というのでもよいでしょう。

「マイルールを決めても忘れてしまう」という方も多いのですが、今はデジタルデトックスを目的としたアプリも多いですし、時間管理に有効なアプリなども多く出ていますから、それらを試して自分に合う方法を見つけることを楽しんでもよいと思います。

実践のキーワードは「自分の姿を想像する」こと

今回はデジタル時代における「デジタルデトックス」の簡単な方法、2つのポイントをお伝えしました。

これだけデジタルや情報に囲まれていると、よほど意識しないと「依存」状態になってしまうのは、むしろ普通のことのように思います。便利になるということは、その一方で何かを失っているということでもあります。便利な時代だからこそ「自分の健康は自分で作る意識」を持って、生活習慣を整えていきましょう。

頭ではわかっていても、なかなかできないという方もいらっしゃると思います。そんな時は、「スマホばかり眺めている自分の姿」をイメージしてみましょう。イメージの見本となる人は、周りを見渡せばいるかと思います。

たとえば、電車に乗っているサラリーマンとか、食卓でお食事の時間なのにスマホを見ているお孫さんとか家で寛ぐ息子さんとか・・・。それを自分に当てはめて「自分の姿でイメージ」してみてください。

スマホを見ていると、首が下がり頭が下がり、背中が丸まります。情報を見ていて笑っているのは変なので、だいたい無表情ですよね。

・  ・・イメージできましたか?

その姿は「かっこ良い姿」でしょうか?

 たぶん、あまりかっこ良い姿とは言い難いのではないでしょうか。そのまま続けていると、その丸まった背中が、デバイスを離してもそのまま丸い背中になってしまいます。

「自分を客観的に見る」ことも、脳機能アップには重要なポイントですし、そもそも「自分に興味を持って行動している」ことは、健康な脳を保ち続けている方の共通項でもあります。

何歳になっても、かっこ良い背中は作れますから、今日から目指していきましょう!

今回もお読みいただきありがとうございました。