脳の元気を作り出す~免疫力を上げると脳も元気になる!?
最近は「コロナ疲れ」という言葉もあるくらい、自粛することや通常の生活が送れないことに対するストレスがたまり、不安を感じている方が増えているそうです。
皆様は「不安」を感じることはありますか? 実は「不安を強く感じる」だけでも体の免疫力は低下することが分かっています。
あらゆる病気は免疫力が低下することにより引き起こされるので、免疫力をつけることはとても大事です。
ではそもそも「免疫力」とはなんなのでしょうか? 簡単にいうと「体を若々しく健康に保つ力」です。健康な状態というのは「自律神経のバランスがよく働いている」ことでもあります。不安を感じることはそれだけで「緊張状態」になってしまうため、自律神経に悪影響がでてしまうのです。
自律神経と免疫力の関係は?
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。「交感神経」は、日中活動している時に優位になり、血圧や血糖を上げたりして筋肉や脳に血液を集める働きがあります。
「副交感神経」は、交感神経とは逆の働きです。つまり、リラックスしている時に優位になるのです。「副交感神経」が優位の時に体を回復させ、内臓機能を高めたり免疫機能を正常にしていきます。
「交感神経」と「副交感神経」、この2つのバランスが良いと免疫力は高まるのですが、現代人の多くは、「交感神経が優位」の状態です。
神経は目に見えるものではないので自覚しづらいですが、免疫力を高めるために「緊張(交感神経)」するよりも「リラックス(副交感神経)」が優位となる生活を意識してみましょう。
免疫力を高める生活・5つのチェックポイント
リラックスするように意識をするといっても意外と難しいものです。そこで、生活する上でチェックしたい「5つのポイント」をお伝えします。
【その1】:軽い運動をする
少し汗ばむくらいの運動を「1日10分(早歩きの散歩がおすすめです)」してみましょう。外を歩くと目や耳からの情報もあり、自然と脳のストレッチにもつながります。ラジオ体操もおすすめです。
【その2】:規則正しい食事を「ゆっくり」いただく
当たり前のことですが、食事は大事です。肉・魚・野菜をバランス良く食べるため、お買い物に行く時には前回買ったものとは異なる食材を買うことを意識しましょう。また「早食い」も胃腸に負担がかかるのでよくありません。しっかり一口一口噛むことでリラックス効果が得られます。
【その3】:しっかり眠る
前の1と2をしっかり行えば、自然としっかり眠ることができるようになります。体に心地よい疲労感があり、寝る3~4時間前に食事はすませておけば、胃腸も休まり良質な睡眠につながります。「良い睡眠」は、実は自分の「昼の過ごし方」で作られるので、軽い運動と食事に気をつけましょう。また生活に欠かせない「スマホ」。スマホの光は睡眠の質を悪くします。理想的なのは寝る3時間前からスマホの画面を見ないこと。それだけで随分と脳はリラックスします。
【その4】:たくさん笑う
笑うことが健康に良いことは有名です。笑うだけで「副交感神経」が優位になります。自分が笑えることを探しておくのも大事なことです。
【その5】:お風呂に入る
シャワーだけでなく、10分ほどしっかり浸かるだけで自然とリラックスできます。湯船に浸かる時、少し照明を落として目を閉じてみると、より深いリラックス効果が得られます。
以上の5つのポイントを生活の中で取り組みましょう。どれも「あたりまえ」のことばかりのようですが、昔と違って情報社会であらゆるスピードが速くなっていますので、このあたりまえができていない方が多いのも事実です。
とはいえ、日本人は意外と日常的に免疫力を高める生活習慣があるように思います。免疫力を上げる生活、この5つのポイントは、実は「脳の健康を保つ」ことと全く同じ項目になります。健康な体に健康な脳。これは自分の生活の中で作ることができる「財産」です。
この小さな積み重ねこそが、実は大きな・強い結果につながります。皆さんもこれを機会に、是非ご自身の生活習慣を見直して「リラックスの時間」をしっかり作ってみましょう。
では次回も「簡単にできる脳の健康作り」、実践のコツをお伝えします。感染症にかからない健康な生活を楽しんでまいりましょう!