主要の4ブラウザでサイドバーにブックマークを固定表示する方法

1995年に誕生してから20年以上にわたってWindowsパソコンの主要ブラウザだったInternet Explorerは、2022年6月15日にサポートが終了します。今後は、Internet Explorerを起動しようとすると後継ブラウザのMicrosoft Edge（以下、Edge）が自動的に立ち上がるので、これまでInternet Explorerを使っていた人は、自分で他のブラウザをダウンロードするなどして乗り換えない限りは、Edgeを使うことになります。

しかし、Edgeではお気に入りの一覧を画面右側に固定させることはできますが、Internet Explorerのように左側に固定することはできず、また、一度ウィンドウを閉じると固定表示も解除されてしまうため、ブラウザを起動するたびに固定表示ボタンを押す必要があります。Internet Explorerでお気に入り一覧を画面左側に固定表示していた人は、ブラウザがEdgeに切り替わったことで使いにくさを感じるかもしれません。

そこで今回は、Edgeを含めた主要4ブラウザで、ブックマーク一覧が画面左側に固定表示できるかどうかを調べました。

Microsoft Edge

Edgeはマイクロソフトにより開発されているウェブブラウザで、WindowsのほかにiOS、macOS、Android、Linux版も配布されています。

Edgeでブックマークを固定表示したいときは、ツールバーに表示されている［お気に入り］（星型のアイコン）をクリックし、続いて［お気に入りをピン留めする］（ピン型のアイコン）をクリックすると、画面右側にブックマークを固定表示できます。

固定位置は右側のみとなり、標準の機能では左側に固定することはできませんが、拡張機能「ブックマークサイドバー」をインストールすることで左側に固定させることもできます。ただしこの場合、一定時間で隠れる仕様となるため常駐表示することはできません。

また、一度ブラウザウィンドウを閉じると固定表示が解除されるため、常に固定表示にしておきたい場合は、後述するSafariやFirefoxのほうが使い勝手がよいといえます。

Google Chrome

Google Chrome（以下Chrome）はGoogleが開発したブラウザです。2022年2月のStatCounter Global Statsによるデスクトップブラウザシェアの調査では、Chromeのシェアは約70%（Edgeは約15%）となっており、最も人気のあるブラウザといって差し支えないでしょう。

Chromeでブックマークを固定表示にしたいときは、画面上部のツールバーにある［サイドパネルを表示］ボタン（正方形のアイコン）をクリックすることで、表示・非表示を切り替えられます。固定位置は右側のみです。このサイドパネルの機能は比較的最近（2022年4月ごろ）になって導入されたもので、［ブックマーク］と［リーディングリスト］をタブで切り替えられるのが特徴です。

拡張機能「ブックマークサイドバー」で左側に配置することもできますが、自動的に隠れる仕様になっており、常駐表示させることはできません。また、一度ブラウザウィンドウを閉じるとサイドパネルの固定表示が解除される点もEdgeと同様です。

Safari

SafariはAppleが開発したブラウザです。Macの標準ブラウザですが、Windows版も配布されており、無料でダウンロードできます。

Safariでブックマークを固定表示したいときは、［表示］>［ブックマークサイドバーを表示］をクリックすると、画面の左側にブックマークを固定表示できます。EdgeやChromeとは反対に固定位置は画面左側のみで、右側に固定表示することはできません。2022年6月時点では右側に固定表示できるような拡張機能も提供されていません。

固定されたサイドバーは［ブックマークリスト］と［リーディングリスト］を切り替えられるので、後で読むために保存しておいた記事を読むのにも便利です。

Firefox

FirefoxはMozillaにより2004年から開発が続けられているオープンソースのウェブブラウザです。OS標準のブラウザに比べると知名度は劣りますが、一時期はブラウザシェアの約30%を占めていたこともあり、使いやすさとカスタマイズ性の高さから、ファンの多いブラウザのひとつです。

Firefoxでブックマークを固定表示したいときは、［表示］>［サイドバー］>［ブックマーク］をクリックをクリックすると、画面の左側にブックマークを固定表示できます。

今回紹介するブラウザの中では唯一、サイドバーの固定位置を左右に切り替えられるのが特徴で、サイドバーのプルダウンメニューから［サイドバーを右側へ移動］を選択すると、通常左側固定のサイドバーを右側に固定できます。

各ブラウザにおけるサイドバー固定位置まとめ

最後に、各ウェブブラウザのサイドバーの固定位置と、再起動時に固定表示が維持されるかどうかについて、一覧表にまとめました。

ブラウザ名	固定位置	再起動時
Edge	右側※	維持されない
Chrome	右側※	維持されない
Safari	左側	維持される
Firefox	左右切替可	維持される

※拡張機能「ブックマークサイドバー」で左側に配置することもできるが常駐表示はできない。

Internet Explorerを使っていたころのように、ブックマーク一覧を画面左側に固定表示したいという人は、SafariかFirefoxが一番使用感が近いのではないでしょうか。Internet Explorerが終了してブラウザがEdgeに切り替わったことで使いにくさを感じていた人は、一度これらのブラウザを試してみてください。

使ってみると意外と便利はサイドバー

近年の主要なウェブブラウザは、ウィンドウ上部のアドレスバーの下にブックマークバーが配置されているため、お気に入りサイトへのアクセスは（サイドバーではなく）ブックマークバーから行っている人が多いのではないかと思います。

しかしながら、頻繁にアクセスするサイトが20〜30くらいある場合は、ブックマークバーよりも固定表示させたサイドバーから開いたほうが、ワンクリックですぐに開けて便利です。

パソコンの大画面化が進んだ影響か、各ウェブブラウザもウィンドウの左右のスペースを有効活用すべく、サイドバー・サイドパネルの機能を充実させる傾向が見られます。これまでサイドバー・サイドパネルの機能を使ったことがない方は、ウェブブラウザ乗り換えるタイミングでぜひ一度使ってみてください。