ショートカットを使ったスクリーンショットの撮り方まとめ【Windows&Mac対応】
リモートワークが増えるに伴い、これまでは職場で口頭で行っていたコミュニケーションをメールやチャットを使ってやらなければならないというケースが増えてきました。ところが、パソコン操作が得意でない人は、対面の会話であれば数秒で済む指示もメールだと何分もかかってしまうことがあります。
例えば、自社のホームページ内で修正したい箇所があった場合、これまでは担当のデザイナーを呼んでパソコンの画面を指さしながら、「ここの部分をこのように修正して」と指示ができていましたが、リモート作業の場合は「ここの部分」がどこかを伝えるためには、画面のスクリーンショットを撮影して該当箇所にマークを付け、その上で修正内容を指示しなければなりません。
そこで今回は、ショートカットを使ってスピーディーにスクリーンショットを撮影し、その画像をメールや書類に貼り付ける方法を紹介します。
Windows10でスクリーンショットを撮影・保存する方法
まずは基本的なスクリーンショットの撮影方法を確認しましょう。はじめにWindowsでスクリーンショットを撮影する方法を紹介します。
デスクトップ全体のスクリーンショットを撮影する
■クリップボードに保存する場合
[PrintScreen]キーを同時に押す。
■ピクチャフォルダに保存する場合
[Windows]+[PrintScreen]キーを同時に押す。
※Windows8以降
最前面のウィンドウを撮影する
■クリップボードに保存する場合
[Alt]+[PrintScreen]キーを同時に押す
■ピクチャフォルダに保存する場合
ショートカットなし(アプリで対応可能)
選択したウインドウのスクリーンショットを撮影する
■クリップボードに保存する場合
[Windows]+[Shift]+[s]キーを同時に押す
※Windows10 バージョン1703(Creators Update)以降
■デスクトップに保存する場合
ショートカットなし(アプリで対応可能)
アプリを併用することで多彩なスクリーンショット撮影が可能
ショートカットが用意されていない操作については、標準アプリの「Snipping Tool」や「切り取り&スケッチ」を使うことで対応できます。また、OneDriveを利用している場合は、スクリーンショットを撮影するたびにOneDriveフォルダにスクリーンショットを画像として保存することもできます。
Macでスクリーンショットを撮影する方法
続いてMacでスクリーンショットを撮影する方法を紹介します。Macには[PrintScreen]キーがないため、ショートカットキーはWindowsに比べてやや複雑ですが、撮影するウインドウを選択できる、影の有無を選択できるなど、より多彩なスクリーンショット撮影が可能です。
デスクトップ全体のスクリーンショットを撮影する
■クリップボードに保存する場合
[shift]+[command]+[ctrl]+[3]を同時に押す。
■デスクトップに保存する場合
[shift]+[command]+[3]を同時に押す。
選択したウインドウのスクリーンショットを撮影する
■クリップボードに保存する場合
[Shift]+[Command]+[ctrl]+[4]キーを押してからスペースバーを押し、カーソルがカメラに変わったら、ウィンドウを選択してクリック。
■デスクトップに保存する場合
[Shift]+[Command]+[4]キーを押してからスペースバーを押し、カーソルがカメラに変わったら、ウィンドウを選択してクリック。
指定した範囲のスクリーンショットを撮影する
■クリップボードに保存する場合
[Shift]+[Command]+[4]キーを押し、カーソルが十字型に変わったら、撮影範囲をドラッグする。
■デスクトップに保存する場合
[Shift]+[Command]+[4]キーを押し、カーソルが十字型に変わったら、撮影範囲をドラッグする。
実際に使ってみよう
スクリーンショットを撮影する方法がわかったところで、利用シーンごとに使い方を見ていきましょう。
メールに添付して送る
GmailやOutlookなどのメーラーで作成できるリッチテキスト形式のメールは、クリップボードに保存されたスクリーンショットを、[Ctrl]+[v]キーで直接メールに貼り付けられます。これをうまく使えばパソコン上にスクリーンショットの画像ファイルを残すことなく、スピーディーにメールの作成ができるようになります。プレーンテキスト形式のメールの場合は、デスクトップなどに保存したメールをメールの作成画面にドラッグ&ドロップすればOKです。
WordやExcelに貼り付ける
WordやExcelで作成した資料にスクリーンショットを貼り付ける場合は、クリップボードに保存して[Ctrl]+[v]キーで直接ペーストする方法が最も簡単で効率的です。もちろん、Microsoft Offeceだけでなく、Googleドキュメントやスプレッドシートなどでも同様の操作が可能です。ソフトの操作方法などの指示書を作りたいときは、クリップボードに保存したスクリーンショットをGoogleドキュメントに貼り付け、そのファイルを共有すれば、パソコン上に余計なファイルを作らずに、高速で書類を作ることができます。
WordPressブログに貼り付ける
WordPressブログの記事作成時にスクリーンショットを挿入する場合は、デスクトップに保存したスクリーンショットをドラッグ&ドロップで挿入します。WordやExcelと同じように、クリップボードに保存したスクリーンショットをWordPressのビジュアルエディタに直接ペーストできないかと思ってやってみましたが、これはできませんでした。
スクリーンショットを保存するのにペイントソフトはもういらない
Googleで「スクリーンショット」で検索すると、「スクリーンショットを画像として保存する場合は、PrintScreenキーで撮影した後、ペイントアプリを起動してクリップボードの画像を貼り付けて保存しましょう」という解説をしているサイトが今でもずらずら出てきます。このような方法は間違いではありませんが、個人的にはソフトをいちいち起動するのが面倒なのであまり使う機会はありません。
現在ではショートカットを活用することで、余計なアプリケーションを立ち上げることなく、スピーディにスクリーンショットの撮影・保存ができます。効率的なリモートワークのためにも、ぜひスクリーンショットのショートカットをマスターしてください。