服薬管理ソフト「おくすりアラーム」を使って薬の飲み忘れを防止しよう

読者のみなさんは、病院で処方されたお薬を飲み忘れて余らせてしまったことはないでしょうか?体調が悪いときに服用する風邪薬や頭痛薬は飲み忘れることはありませんが、定期的に飲む常用薬はついつい飲み忘れてしまうこともあるかと思います。

ファイザー株式会社が生活習慣病の患者300人を対象に行ったアンケートによると、約46%が「処方された薬を飲み忘れたことがある」と回答しており、
そのうち約75%が「うっかり忘れてしまうから」という理由によるものでした(※1)。また、飲み忘れ等による薬の無駄は年間約500億円分ともいわれており、この「残薬問題」を改善することで医療費削減にも繋がります(※2)。

そこで今回は、簡単に使える服薬管理ソフト「おくすりアラーム」を使って、薬の飲み忘れを防止する方法を紹介します。

※1 ファイザー株式会社「処方薬の飲み残しに関する意識・実態調査」(2012年11月13日)
※2 医療保険財政への残薬の影響とその解消方策に関する研究(平成27年度厚生労働科学特別研究)

おくすりアラームの主な機能

「おくすりアラーム」は、処方された薬の服用回数や時間を登録しておくことで、指定した時間に服用を促すポップアップ通知を表示し、薬の飲み忘れを防止してくれるユーティリティソフトです。

セットされている約2万件の医薬品データベースの中から処方された薬を選ぶだけで簡単に登録できるのが特徴で、服用した薬の回数や時間はもちろん、画像やメモなども添えられます。毎日パソコンを使っており、日々の服薬管理をお手軽かつ規則正しく行いたい人には最適なソフトといえるでしょう。

使い方

それではさっそくソフトの使い方を紹介します。ソフトをインストールして起動するとメイン画面が表示されるので、まずは服用している薬と服用時間を登録するところから始めましょう。

STEP1. お薬を登録する

メニューから「おくすり登録」 > 「おくすりリスト登録」の順に進み、「おくすりデータベース」の入力欄に服用している薬の名前を入力します。表示された候補の中から該当する薬名を選ぶと、右側の「おくすりリスト」に追加されます。表示された候補の中に該当する薬がなければ直接入力しましょう。

続いて「おくすり詳細登録」をクリックし、設定したい薬名を選択します。画面右側に詳細情報が表示されたら、「服用数」と「服用時間」をセットし、最後に保存をクリックすれば薬の登録設定は完了です。保存時には自動的に整合性チェックが開始され、入力内容に誤りがあればエラーが表示されるので、誤った内容で設定してしまう心配もありません。また、必要に応じて病院名や医師のコメントも入力しておけば、後から見返したときによりわかりやすくなるでしょう。

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薬の情報を登録する「おくすり登録」画面

STEP2. 残薬数を設定する

薬の情報を登録したら次に「残薬数」の設定を行います。メニューの「残薬管理」から、残薬数と残薬確認日を入力しましょう。これにより処方された薬がどのくらい残っているかがわかるので、次回の通院予定日を決めるのに役立ちます。ソフトを使用するにあたっての基本的な設定は以上で完了です。

STEP3. 服薬を記録する

正しく設定ができていれば、指定した服薬時刻に薬の服用を促すポップアップ画面が表示されます。予定通りに薬を飲んだら「飲んだ」ボタンをクリックしましょう。服用した日時が記録され、決められた数量の残薬数が減ります。これを毎日繰り返すことで、服薬管理ができるようになります。もし設定した服薬時刻にパソコンをひらいていなかった場合は、次にソフトを起動したときにポップアップ画面が表示されるので、このときにまとめて確認するようにしてください。

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設定時刻になるとポップアップ画面が表示される

STEP4. 記録を確認する

服薬の記録を一定期間続けたら、メニューの「お知らせタイマー」と「服薬実績」から確認してみましょう。

お知らせタイマー」の画面では、服薬履歴が日別の一覧表になっており、朝昼夜の服薬状況がひと目で確認できます。また、「1行日記」、「記念日」、「ゴミの日」の入力欄も設けられているので、ちょっとしたカレンダーや日記帳としても利用できます。

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服薬の履歴は「お知らせタイマー」の画面で確認できる

服薬実績」の画面では服薬実績が自動でグラフ化され、予定通りに服薬できたかどうかを週単位・月単位で確認できます。「服薬達成率が100%になったら普段より少し贅沢な外食をする」などのマイルールを設けておくと、ゲーム感覚で楽しみながら服薬管理ができるのでおすすめです。

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入力した服薬実績はグラフで確認できる

パソコンで服薬管理をしたい方におすすめ

現在、服薬管理に関連するパソコンソフト・スマートフォンアプリは数多く出回っており、中には自分の健康状態を記録したり、薬局の予約までできる多機能なものもあります。そんな中でも本ソフト「おくすりアラーム」は、服薬スケジューラ機能のみに特化したシンプルなソフトですが、「パソコンで簡単に服薬管理をしたい」という人にとっては扱いやすいソフトといえるでしょう。

ちなみに、筆者は同居している高齢猫に1日3回薬を飲ませていますが、服薬は毎日同じことの繰り返しなので、薬を飲ませたつもりでもそれが今日のことだか昨日のことだかわからなくなることが多々あります。これまでにも「あれ?今日お昼の薬あげたっけ?」という困った状況になったことが一度や二度ではありませんでしたが、きちんとパソコンで服薬管理をするようになってからは薬の飲ませ忘れはほぼなくなりました。このように自分の服薬管理だけでなく、子供や動物の服薬管理・健康管理に本ソフトを活用するのもひとつの方法だと思います。

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