AIによる文字校正も可能!日常生活におけるORCソフトの活用方法
OCR(Optical Character Recognition)ソフトは、画像やスキャンされた文書から文字を抽出し、テキストデータに変換する技術です。この技術は、紙媒体のデータをデジタル化し、効率的な情報処理を可能にするため、様々な分野で活用されています。また、昨今注目されているAI機能を組み込んだOCRソフトは、従来のOCRソフトの機能を大きく拡張し、より高度な文書処理を可能にします。
OCRソフトはビジネスシーンでの活用もさることながら、日常生活においても多くの利用方法があり、有効に活用することで日々の雑務を効率化したり、趣味の楽しみ方の幅を広げてくれる可能性を秘めています。そこで今回は日常生活におけるORCソフトの具体的な活用方法を紹介します。
料金明細や公的書類のデジタル化
電気やガスの料金明細、年金や健康保険の通知書、各種税金に関する書類など、重要な書類をデジタル化しておくと、紛失のリスクを軽減できます。
筆者はDropboxのスキャン機能を使って、すべての紙の書類をクラウドに保存しています。スキャンした画像はOCR機能によってテキスト検索可能なPDFに変換されるため、パソコンやスマートフォンから検索して必要な資料をすぐに見つけられます。なお、紙の原本は1年分をジップロックにまとめて数年保管したのち処分することにしています。
レシートの管理
購入したレシートをOCRでテキスト化し、家計簿アプリに自動入力することで、家計簿作成が効率化されます。最近ではスマートフォンの家計簿アプリそのものにOCR機能が搭載されているので、カメラでレシートを読み込むだけであっという間に家計簿ができてしまいます。例えば、iPhone・Androidに対応した家計簿アプリ「マネーフォワード」は、レシートの読み込み、家計簿管理、資産管理などがまとめて行なえます。
書籍や資料のテキスト化
古本や絶版になった書籍をテキスト化することで、キーワード検索で必要な情報に素早くアクセスできるなど、電子書籍のように活用できます。また、読み取った書籍をAIで要約することで、概要を把握しやすくなります。注意すべき点として、著作権のある書籍や資料を無断でデジタル化することは、個人で利用する場合を除いて、違法となる可能性があるため、取り扱いには注意しましょう。
上記の画像をOCRでスキャンし、画像内にかかれているテキストを日本語に翻訳した結果は以下のとおりです。
詩のタイトル「La mujer de cien maridos como alfileres prendidos」は、「100人の夫を持つ女性、まるでピンのように」という意味で、物語は多数の結婚相手を持つ女性のユーモラスな状況を風刺的に描いています。詩の中では、主人公の女性がそれぞれの夫たちとの関係に関するエピソードを語り、混乱とコミカルな苦悩が描かれています。
CDやレコードの歌詞を翻訳する
洋楽アーティストのCDやレコードに入っている英語の歌詞カードをOCRソフトでテキスト化することで、簡単に日本語に翻訳できます。歌詞の内容を理解することで、楽曲の世界観をより深く楽しむことができるでしょう。
ポスターの文字情報抽出
映画館や美術館、あるいは駅や公共施設などに貼ってあるポスターをカメラで撮影しておき、帰宅後にOCRでテキスト情報抽出することで、ブログなどに記録する際の手間が省けます。また、こうしておくことで、過去に行った場所や気になったイベントなどの情報をキーワード検索で簡単に探せるようになります。
まとめ
OCRソフトは、日常生活における様々な場面で活用できる便利なツールです。書類の整理や学習、趣味など、ご自身のライフスタイルに合わせて、ぜひ活用してみてください。